御ミクロンやら何やらで感染者が爆発的に増えてる昨今、家族が在宅勤務の比率を増やそうとしたものの子供用ベッドに申し訳程度にくっつけたデスクでは流石に作業環境として辛いということで寝室の限られたスペース内でデスクを用意することにしました。
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構想
設計の検討
寝室は大人用・子供用のベッドがあり常設型だととてもじゃないけど場所がないので、現実的に設置できそうな形を考えます。
家族からの要望としては、モニター2枚構成のデュアルモニターにしたいとのこと。
参考にしたのはコチラ。
突っ張らせて天板は折りたたみ式。天板足も折りたたんで使うときに出すような形。
ただ、棚板1枚あたりの耐荷重が3kgでモニターを設置するには心許ない…。ということで、設計は参考にしつつ自分で作ることに。
設計 & 図面作成
天井高と幅の採寸をして早速図面を作成していきます。使うのはおなじみGoogleDriveからのdiagrams.net(旧Draw.io)です。
画像の左側は突っ張らせる本体です。基本は2×4材としつつ、上部の棚板のみ奥行のある本を収納できるよう2×6を使う想定です。
また、今回オタクとDIYやる人は大好きと勝手に思っているパンチングボードを初めて取り付けてみようと思います。(画像中央の四角がそれ)
右側は足になる部分です。こちらもそれぞれにパンチングボードをふんだんに活用するような形にします。
必要資材の洗い出し
図面ができたところで、必要な木材の種類とカットの長さを書き出した木取り図を作成していきます。
以前の端材の余りを使えそうだったとは言え、一番カット数少なくかつ無駄のない組み合わせを考えるのが大変でした。
これはプリントアウトして資材の買い出し時にそのまま使えることもありますが、注意点として寸法や種類などを書き記す文字のフォントはやりすぎってぐらい糞デカフォントにしておきましょう。
実際に紙で見ると想像以上に小さく、ホームセンターのカット担当の人が見えないとその場で木取り図を手書きするはめになります。(なりました)
資材調達
今回、近所に住む会社の同僚氏が車を出してくれてカインズホームで必要品を買いました。神に感謝。
これはその帰りに寄ったラーの麺。無鉄砲
その他、Amazon等で買ったものの含めて調達した物品リストはこんな感じです。
資材
- 木材
- 2×6材 8F
- 2×4材 8F * 2
- 2×4材 6F * 3
- パイン集成材 20mm
- パンチングボード 910×1820
- パンチングボード 300×600 * 2
- 金物
- コーススレッド : 100mm~
- ステンレス木ネジ : いっぱい
- 蝶番 * 4
- アングル * 6
- その他
- LABRICO(ラブリコ)強力タイプ * 2
- 水性ウレタンニス
このあたりは勝手知ったるという感じで。ウレタンニスはいつもボトルタイプを買ってて前回の余りが丸々一本あったんですが、毎回足りなくなるので缶タイプを。
下にリンクを置いときますが、がっつり塗るならこのサイズがよかったです。最初からこれ買っておけばよかった…。
ちなみに木材は基本的に全てホームセンターでカットしてもらっています。
自分で鋸で切ってもいいんですが、真っ直ぐ切るって相当難しいのと体力的にめちゃくちゃ疲れるので。1カット50円とかなので、丸鋸など電動工具があるとかじゃなければお金払ってでもお店でやってもらった方がよいです。
道具・用品
- ブルーシート
- 2×4鋸ガイド
- コテバケ
- 作業用グローブ
- サンディングペーパー
- ヤスリホルダー
この中に、買ってすごくよかったものが2つ。微妙だったものが1つあります。
まず、よかったもの1つめはコテバケ。これまでは一般的な刷毛を使ってたんですが塗る面積が広いとすごく時間がかかって大変で、しかも刷毛の線が残りがちで。
コテバケを使うとこれまで数日かけていたニス塗りが小一時間程度で終わっちゃいました。コテバケしか勝たん。
もう1つはヤスリホルダー。これまで2×4の端材にペーパーを巻いてヤスリがけしてましたが、圧倒的にやりやすかったです。だいたいこんな形なので適当に選んでもそう失敗はしないかも?
最後に、微妙だったもの。それは鋸ガイド。
おおよそまっすぐはたしかに切れるんですが、ガイドの幅が刃より広いので当然僅かに斜めになったり歪んだりします。
そして何より、ガイドの端が徐々に徐々に切れていってたんですよね。結果まっすぐな断面にはならなかったのでまぁこれは買わなくてよかったなと。
製造
これで必要な物資は揃ったので、いざ作り始めていきます。
まずはニス塗り…ですが、前提としてホームセンターの作業スペースでサンダーを借りて全ての木材はヤスリがけを終わらせてあります。
そうじゃない場合、ニスの浸透しやすさと手触りをよくするために塗る前に表面全体と、取りたい場合は角にやすりをかけておくとよいはず。
ここでの失敗は、前述のコテバケでテンション上がりすぎて表裏同時に塗ったこと。
端材に置いて乾かしてましたが当然塗りたての裏面は端材にくっついてました。良い子の皆は片面ずつ塗ろうな!
乾いたらまずは構造的に簡単な足から。今回、金物を節約するため基本的にコーススレッドで直接打ち付けています。
なので、各木材に下穴をあけておくのは必須だと思います。じゃないとたぶん割れる。
下穴をあける際には2×4定規と適当なキリ、それと電動ドライバーを使います。
程よい位置に穴があいてるので、そこにキリで小さく穴をあけて目印にします。
これまでは鉛筆で書いてたんですが、それだと電動ドライバーでしっかり掘るときにずれてしまうので錐を使う方がよかったです。
そしてできた足がこちら。微妙に隙間があったり傾いてたりするのはご愛嬌。
次に本体です。ここはあまり段階ごとの写真が撮れてなかったりしますが、棚板の工夫について。
デスク上部の高い位置でもありつつ収納時は娘の頭上になるため、地震などで収納物が落下してくることは絶対に防ぎたいです。
なので、奥に向かって若干の勾配をつけて取り付けています。
ここはアングルの金物を使って取り付けていますが、勾配をつけた金物の付け方はこのようにしました。
まず、真っ直ぐな穴の位置に鉛筆で印をつけます。その後、両側に補助線を引き下の穴を軸にアングルを回転させ、補助線が中央にくる位置で穴をあければ勾配がつけられます。
今回自分は3mmの位置に補助線を引きましたが金物のサイズによるためその都度調整する必要がありそうです。
背面のラブリコ・モニターと干渉しない適当な位置にパンチングボードを打ち付けてできたものがこちら。ここまでくればひとまず設置できるので室内に搬入して設置します。
…が、採寸ミスなのか微妙に高さが足りなかったため端材を天井側に噛ませて調節しました。まぁこういうこともあるよね。
残すは天板と足の設置のみです。
最初に作った足の裏にフェルトシールを貼り、蝶番を取り付けて地面から立つ高さで設置しようとしたところここで考慮漏れが発覚。
強力タイプのラブリコの床側は安定させるため・打ち付けるためにちょっとはみ出てる部分がありました。それを考えない寸法で作っていたため足が柱にくっつかない状態になりました。
仕方ないので出っ張り分をその場で鋸でカットです。
足はついたので、最後に天板。天板は以前買って使っていたこれを取り外して流用します。
忘れてたけど、この金具の取り付け幅が2×4の側面(38mm)より微妙に広いんですよね。
今回は足もあるし蝶番的な役割だと割り切って、片側は浮かせた状態で取り付けて完成です。
モニターアームが手元にないので調達できたら柱に取り付けてデュアルモニター化できるようにしようと考えています。
一旦はモニター1枚のままでデスクは完成ということで納品完了です。AmazonのOEMなアームなら割とお手頃価格なのでそのうち買います。
最後に
決して広くない家でどうやりくりするかということで、限られたスペースを活かしつつ収納もしっかりついていて満足のいく仕上がりにできてよかったです。
端材でそこそこ大きめな木の板と2×4が手元に残ったので、これを使ってなんかできないかなーと考え中です。
犬のケージと悪魔合体した家具とか面白そうだし。
今回はこれぐらいで。最後までお読みいただきありがとうございました。