ぷりまると娘と犬と猫と猫との日常

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ベビーベッドのすのこが余ったのでリメイクDIYで棚にした

今年に入って色々やっていたDIY活動が、先日一通りやりきりました。ベランダが寒い頃から始めて、暑い時期になるまでに終えられてよかった…。

ということで、活動記録として今回は書いていきます。着色があるのは例によって以下の水性ニスの効果です。

前置き

以前DIYで子ども用ベッドが完成して、それまではすのこを2枚敷きしていたため1枚余った状態が続いていました。

purimarusan.hatenablog.jp

リビングに隣接する部屋に猫のシステムトイレを2台置いていて、その上部が無駄スペースだなと感じていました。
ふと思い立って採寸したところだいたいぴったりじゃん…ということで、すのこを棚板にした棚製作が始まるのであった。

なかなか大掛かりかつ実用前の状態でしまっておく場所もないため、実用投入しつつ反復的に追加していく流れで完成に向けて進めていきます。
イテレーティブな実装…小さくインクリメントして製品価値を増やしていく…これがおれのアジャイルDIYだ!

Feature.1 とりあえず1段だけの棚

材料は天井高に合わせた2×4材を4本とラブリコです。ただの棚受金具をこれまで使ってましたが、なんとなくラブリコの棚受も使ってみました。

一段だけだと安定感に欠け、ずらしたり移動しようとすると軋む音がするためこの状態を長く続けるのは微妙です。
とは言え、これでトイレ上部に物を置ける(置いたままでも猫トイレの掃除ができる)状態になりました。

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ちなみに、ここでラブリコの棚受を使ったところ想定外の問題が出ました。

ラブリコの棚受は基本的に2×4を横につける想定のようで、その前提なネジ穴の位置になっています。
一方すのこというのは構造的に外側に枠があってその上に板が並んでいます。
つまり、すのこ側の棚受の接地面は外枠になるのですが、棚受のネジ穴に合わせると隙間を空けないと取り付けられませんでした。

とりあえず初回はこのままとしますが、次回以降で組み直します。

Feature2. 2段目の機能追加

サイズに合ったパイン集成材を追加するのみです。

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これぐらいなら慣れてきたし楽勝だぜ!と思いきや、完成・投入後に問題が発覚します…。

完成した2段目によく猫が乗るようになり、横幅は約900mm。板の厚みは18mm。
その結果、視認できるレベルで棚板が弛んでしまっていました。これはまずい…。

Feature3. リファクタリング(再構築)

ここまでに認識した問題は以下の2つです。

  • 最下段の棚板のすのこと棚受の隙間があいてしまう
  • 2段目の棚板が負荷に耐えきれていない

ということで、一旦組んでいたものをバラして再構築します。

この結果、隙間問題も解決し横幅もピッタリ。2段目の強度も向上して弛むことはなくなりました。

Feature.4 上段の拡充

10kg単位で買っている猫の餌と、こまごまとしたご飯類。それと子供のおもちゃとパズル等を置けるスペースです。

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ここではまとめますが、実際にはパズル・お絵かき玩具を横置きするスペースは最終段階で追加実装しました。
これは1×4を2本横に置いたのみで、間はスカスカになっています。置く物の形状・サイズが事前にわかっていたため、隙間なく板にする必要はないと判断しましたが、その通りでした。

特筆して苦労することもなく、中程の柱は直接棚板に打ち込んでいます。

Feature.5 最上段の実装・そして完成

この時点で収納力は相当に向上しているんですが、まだ天井の梁まで若干の余裕があります。
猫トイレ関連の物を置くスペースとすべく最上段を追加します。

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ここまでで要領は掴んでいるので、ここも特に特筆した苦労などはありません。
強いて言うなら、高所になるため台上での作業がやや不安定だったこと。

完成・そして振り返り

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ということで、手戻りもあったもののおおよそ当初の想定通りで完成させられました。

今回のDIYは反復的かつ小さく少しずつ価値・機能を追加していて、ソフトウェア開発に通ずるところがあるなと勝手に感じていました。

  • 利用可能な状態の製品を作ること
    • 各Feature毎に確実に価値が増していた。これが最高すぎた。
  • 性能要件(重量負荷)の考慮が必要なこと
    • ただし、今回は実際に投入して試してみてからでも十分間に合った
    • バキっと折れる、とかそのレベルの荷重になるなら事前にもっと練らないとまずそう
  • 組み方的にいまいちな点のリファクタリング
    • 価値提供はできてるんだけど、絶妙に想定外な作りになっていることで以下の問題がありました。
      早期に解消できたからよかったものの、終盤だと手出しを諦めていたしこれが"技術的負債"と呼んでいるものに近いのかなと。
      • メンテナンス性が悪い
      • その先の追加時に必要な材料サイズが絶妙に合わない
      • 強度不安が出る
  • 製品利用を止めずに行う機能追加は手間・負担が大きくなること
    • 今回、2段目以降では取り外さず設置状態のまま増設していきました
    • 取り外さないことで、外す/再設置の手間は省けたものの、追加自体の大変さは増えた。

趣味でやってるDIYの中でアジャイルソフトウェア開発の思想の実感を得るとは思いもしませんでした。

最後に

今回の棚製作で空いたスペースは特に用途を想定していませんでしたが、ピアノの習い事が始まり電子ピアノを購入・設置することになったため早速役立ちました。

むしろ、この収納がなかったら置き場所がなくて詰んでたかもしれない…。

DIY活動としては、端材+αで仕上げたもう一品完成させてゴールしたので、それについてはまたの機会に書こうと思います。