ぷりまると娘と犬と猫と猫との日常

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子乗せ自転車はオワコン?令和の時代に子供を乗せるならこれ

はじめに

タイトルはあえて煽りました。反省はしていない。

習い事が始まり毎週の送迎をどうしようかということで自転車を買いました。
自転車本体・子供をどう乗せるかという点で検討した内容や判断基準、結果を書いていこうと思います。

purimarusan.hatenablog.jp

検討した選択肢

子供の送迎、となると真っ先に思い浮かぶのは一般的な電動ママチャリ的子乗せ自転車じゃないでしょうか。
私の周りのご家庭も自転車で子供を乗せているのはほぼ100%このパターンですし。

次に自分の頭に浮かんだのはチャイルドトレーラー。
元々、犬を遠めのドッグランに連れて行く手段として知ってはいて近所でも使ってる人を見かけてました。

調べてみると人間用もあるようだったのでこのタイプが第2の選択肢となりました。(メーカーや種類は後述)

何を重視するか

先に申し添えておくと、私自身はチャイルドトレーラー推しでした。迷いなく。
なので以下はポジショントーク的側面があることを予めご留意ください。

安全性

周りのご家庭で多く使ってる子乗せ自転車。身の回りだけでも複数件の転倒事故が起きてました。
停車中に子供だけで乗ろうとして倒れたり、走行中に段差でタイヤが取られて滑ったり、立ちゴケしたり。

www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp

幼稚園の年中ともなると14~20kg近くの重量で、それが高重心な位置にいるので当然安定性はよくなく転倒リスクが高いんですよね。

子供、親それぞれでケガのリスクが高いことが一番の懸念でした。

チャイルドトレーラーは安全性は高いものの、日本の車道と交通文化的に道交法を理解してないアレな運転手から煽られたり、すり抜けバイク等との衝突・接触事故のリスクはあると思います。
ただ、自転車道として整備されている場合を除き原則は車道を通行するものなので、子乗せ自転車であっても厳密に交通法規を守って乗ると同じリスクはあります。

長く使うか、使えるか

娘はストライダーを1歳から使っていて最近ペダル付きも練習し始めたので、そう遠くない将来に自転車に一人で乗るようになると思ってます。

そうなったとき、子乗せ自転車はタイヤが小さい電動ママチャリでしかなくなってしまうと考えました。

都内のバイクシェアリング(赤い自転車)で実感したんですが、タイヤが小さな自転車ってそこそこの距離だと疲れるので個人的にそれがとても嫌でした。

チャイルドトレーラーの場合、犬用に転用したり荷物運搬に使うことも可能で
自転車は特に選ばないので単体運用すれば長くは使えるかなと思ってます。

リセールバリューorレンタル

どうせ子供の送迎って用途だとそう長くないなら、レンタルで済ますか不要になったら売ってしまうかも一つの案としてありました。

子乗せ自転車に関しては同じ発想な人が多いのか、フリマアプリを3つほど見て明らかに供給過多でに売れづらい印象でした。

一方、チャイルドトレーラーは利用者もまだ多くなく供給も少ないのか、取引件数自体は少ないものの一定の中古相場は維持できているようでした。

何にしたか、どう決めたか

念願かなってチャイルドトレーラーで家庭内合意に至りました。 ここからは合意に至る道筋を書いていきます。

懸念を解消する

チャイルドトレーラーに対する奥さんの懸念として以下がありました。

  • 狭い道は通れない
  • 全長が長く牽引式なので運転が難しそう

前者に関して、送迎ルートを確認した上で狭い道は特になく、狭い歩道では…という意見に関してはそもそも狭い歩道では子乗せ自転車であっても車道を走ることが適切であると伝えました。

ただ、チャイルドトレーラーを牽引した状態の自転車は道交法上の軽車両として扱われることになるため
"自転車に限り通行可"みたいなところは押してしか通れなくなるのは確かにそうで、一方通行や交通法規の遵守もより厳密になるのかなとは思います。

牽引式で難しそうというのは私も運転したことがあるわけではないので確かめようがなかったですが、ググって出てくる利用者の感想を見ると数回運転してれば慣れるとのことでした。

試乗する

慣れると言っても実際乗ってみないとわからないよね、という話になったところで
奥さんがチャイルドトレーラーの試乗ができるサイクルショップを見つけてくれたので、そこで試乗することにしました。

style-b.jp

予約などなく、当日店舗で相談したところ快く試乗させてもらえたので、迷ってる方はまず行ってみると良いと思います。
同じタイミングでもう1家族試乗中の方がいたようで、在庫は2台かと思われます。

ちなみに、このお店ではレンタルもしているようなので、しばらく使ってみて決めたい。という場合はレンタルを検討するというのもアリかなと。

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線路沿いにぐるっとそれぞれで回ってみて私の感想としては、確かに慣れるまでは車幅や曲がるときの内輪差を注意する必要はあるものの、すぐ慣れるしそこまで問題にはならないかな、という感じです。
それより何より、運転していての安定感がすごい。想像以上。

子乗せで後ろに乗せた状態でバランスを取る意識が全く不要なのは想像に増して楽ちんでした。みんなこれ使えばいいのに。

娘自身の希望を聞く

なんやかんやでこれが一番大事で、チャイルドトレーラーに対してどう思うか。
お友達がみんな子乗せ自転車なので、同じにしたいという気持ちがあるかもしれない。

ということで聞いてみたり、写真や動画を見せてみたところ

「かっこいい!面白そう!これにして!」

わかってる。嗜好が完全に一致してて嬉しいよ。

ということで、決定に対する不安や懸念はこれで全て解消できました。やったぜ。

何を買ったか

チャイルドトレーラー

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チャイルドトレーラーといっても複数メーカーがあります。そして、国産はないんですね。そうか。
色々見たりはしたものの、悩んでたメーカー2社に抜粋して記載します。

  • バーレー(BURLEY)
    • チャイルドトレーラー界隈だと今のところ最初に名前があがる有名所
    • 安全基準もしっかり満たしている
    • 収納容量は他メーカーより大きめ
  • スーリー(THULE)
    • モデルによりけりだが、バーレーよりは気持ち安価?
    • ベビーカー状態で4輪になり、取り回しがよさそう。

ベビーカーモードでも使える、という点は必須として考えていたためバーレーの場合は下位モデルだとマッチせず、一人乗りに限定するとどうしても上位モデルになってしまいなかなかいいお値段になります。
ということで、途中まではスーリーの方向で考えていましたが、最終的に以下の理由でバーレーにしました。

  • スーリーの一人乗りモデルの国内ECサイトでの在庫が切れていた
  • 収納がバーレーの方が大きかった
  • 中古市場の価格、ニーズ的にバーレーの方が安定していそうだった

子供が二人いるようであれば、バーレーの上位モデルでなくてもベビーカーモードが標準装備になるので
ベビーカーを兼用としてバーレーがよさそうです。

そして、一人乗りでベビーカーモード標準装備となるとバーレーでは一択だったので値は張るものの売れば回収できるだろうという目論見もあり以下を購入しました。

ちなみに、バーレーの場合取り付け金具を別で買って複数台の自転車につけておけばパパ・ママそれぞれの自転車で子供を移動させることができます。
これは子乗せ自転車ではできない、何気になかなか大きなメリットだと思います。

自転車

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メインで送迎は俺がやるから!ということで、好きなものを選ばせてもらいました。

いくつか自転車を乗ってみて満たしたい条件は

  • タイヤは一般的なシティサイクル程度の大きさはほしい。(20インチ未満は小さい)
  • 坂が多いので電動がいい
  • 電動自転車は乗ったことないけど、充電はあんまり手間をかけたくない。

近所の自転車屋さんでまたがってみたり、ネットの評判を比較したり、各社パンフレットを見てみた結果で以下を選びました。かっこいいじゃないの…。

[rakuten:cyclemall:10053154:detail]

オプションとして、ハンドルグリップの変更(純正パターン違いで無料)と前カゴはつけて
電動スイッチの保護カバーとドリンクホルダー、スマホホルダーは社外品を取り付けてます。

どうなったか

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大満足!やったね!

娘が大好きなコキンちゃんと偶然にも同じ色ということもあって、とてもとても気に入ってくれています。
コキンちゃんのUFOから名前をとって、このチャイルドトレーラーの名前は「ブルーティアーズ号」になりました。

この記事を書いてる時点で2回ほど使ってみての良い点/悪い点を参考までに書きます。
総じていうと、めちゃくちゃいいです。全ての子乗せ自転車を検討する人々に勧めたいぐらいに。

良かった点

  • かっこいい
    • かっこいい(大事なこと)
  • やっぱり安定性と走行性は良い
    • 自分で乗り込んでシートベルトもつけてくれるので楽ちん
  • 走ってて/押してて注目される
    • ポジティブな意味で笑いかけられたり、話しかけられたりします。
  • 降りて押せば小回りがきくので軽車両なデメリットはそこまでない
    • 車はできないUターンとかも、停車→降車→横断歩道渡る→乗車→発進で安全かつ合法にできる

良くなかった点

  • ラクション鳴らしたりしてくる車は、いる。
    • これが耐えられない人もいるかも。
    • こっちは法律遵守してるし、なんならクラクション鳴らしてる方が道交法違反やからな。という強い気持ちを持ってるので私は気にしない。
    • とは言え、自動車の走行妨害にならないよう配慮は必要。お互い様の気持ちと、充分な安全確認。
  • 収納が大変
    • 折りたたんだとしてもそこそこの大きさなのでシューズインクローゼットがぱんぱんになってる
    • 自転車用の駐輪場には入らないので、バイク置き場…に繋いだまま入るといいな(願望)
      • 入らなかったら、トレーラー単体でバイク置き場に置く。
  • 組み立てが意外と大変
    • 安全性を確保するためもあって、金属製のフレームを組み立てていくが幌がこなれるまでかなり硬い
    • 非力ではないと自負している成人男性でもかなりしんどいので、女性だと最初はきついかも
    • ホイールも全て取り外して~となるので、慣れるまでは5~10分ほどは見込んでおくと無難。

最後に

出費的にはそこそこの金額にはなってしまったものの、動産として不要になったらある程度の回収はできると思うので一時的にその出費を許容できるならアリだと思います。

今回、子供を移動するための方法として子乗せ自転車とチャイルドトレーラーを比較して判断、購入するまでを書いてみました。

もっと早い年齢だとまた違った判断になったかもしれないですし、子乗せ自転車はあれはあれでよくできたものだと思います。
小回りも効くし、スーパーとか買い物にふらっと寄るときにチャイルドトレーラーは邪魔になる場面もあるので。(ベビーカーにしてはデカイので小さめのスーパーはきついかも) それでも構造上どうしても転倒とそれによるリスクはあるのでそれをどう取るか次第かなと思います。

また、我が家では平日の移動では自転車が必要なことはなく、休日の送迎やレジャー用途と限定していることもあったのでこの選択にしました。

生活スタイルや移動距離、習い事の有無と送迎距離は家庭によって様々なので、各家庭で最適なものを選んでいくため、この記事の内容が参考になると幸いです。